2023.07.25

障がいのある人と生活の場 〜共に生きる社会を目指すには〜

障害のある人と生活の場

日本には障害者がどれくらいいるのでしょうか。令和3年版「障害者白書」によると、身体障害児・者は436万人、知的障害児・者は109.4万人、精神障害者は419.3万人。複数の障害を併せ持つ人もいるため単純な合計にはなりませんが、国民のおよそ7.6%が何らかの障害を有していることになります。

このうち入所施設や病院で暮らしている人は50万人います。中でも知的障害者は12.1%が施設での生活を余儀なくされており、障害者が地域で生きることを支援する仕組みは、まだまだ不十分であることを示しています。

こうした中、2016年7月に起きた相模原市の障害者施設殺傷事件は、社会に大きな波紋を投げかけました。事件現場が大規模入所施設であり、容疑者が元職員だったことから、障害者が施設で暮らすことを問題視する意見がわき起こりました。一方で、施設関係者や重症児・者の家族からは、施設がなければ障害者が居場所を失うという声も上がり、「障害者の生きる場」をめぐって、さまざまな意見が交わされています。

「共に生きる社会」を目指すには

「障害のある人とない人が共に生きる社会」という理念は、広く共有されるようになってきました。しかし現実には、障害者のグループホームなどへの建設反対運動や差別・虐待事例があとを絶たず、障害の重い人たちや医療的ケアの必要な人をどのようにケアしていくかという課題も残されたままです。「障害者が生きる場はどこなのか」という問いかけに、私たちはどう答えられるのか。

(NHK福祉情報サイト ハートネットより)

このハートネットの問題提起は重度の障害者をもつ家族にとっては切実な問題です。

私は、志の高い人が設立した施設が一生涯安心できる施設というわけではないと思うのです。

経営者が代わったら?働く人が代わったら?と、様々な課題があると思います。そこで私たちは常に同じ条件で利用者と労働者を守れる仕組みを創りたい!

この課題を解決するにはシステム構築と同時に障害者に対する心のバリアフリーが必要で、今の日本社会において心のバリアフリーは簡単そうで一番難しい課題かもしれない。と考えています。