2023.06.26

障がいを持つ子の親はこのままでは死ねない

「障がいを持つ子を育てる親は、このままでは安心して死ねない!」

この言葉をきっかけに、我々一般社団法人 障がい者生涯支援機構は、2023年3月13日に設立致しました。

障がいを持つ子の親には共通する「願い」があると言われています。

それは、「子供より1日でも長生きして死にたい」という願いです。

つまり、子供を看取ってから安心して一生を終えたい、という切なる願いです。

統計は取ったことがありませんが、病気や障害を持つ子供を授かった人全員が一度は考えた事があると思います。

私も、遺伝子疾患を持って生まれてきた娘を授かって今までに、何度もそのことが頭をよぎりました。ここに、障がいの抱える本質的な問題、社会と障害者に関わる深刻な問題があると考えます。「障害」は「病気」と違って「治らない」状態が一生続きます。もちろん、その子なりの成長はありますが、その病気自体がなくなるわけではありません。

そして、高齢者施設や保育園で問題視されている虐待やいじめ。最悪なケースは死亡事故や殺人事件、これが今の日本の社会の現実です。

日々、このようなニュースを耳にする機会も多く、私たちが死んだ後、この子はどうなるのだろう…… そんな不安を抱えながら子供と向き合い、育児をしているのです。

我々は、障がい児を持つ家族が直面するさまざまな問題を少しでも解決し、不安を解消できる仕組みの構築をめざします。 「障がい者だから」「障がい者の家族だから」という理由で諦めることのない社会を目指します。